1969年9月8日。 先代 嶋田耕吉(1936〜2014)により味味香は創業致しました。
時代はアポロ11号が人類史上初めて月面着陸をした年。
翌年の70年は大阪での万博博覧会で世界中の方々が日本を訪れ、日本も世界も夢と希望に満ち溢れていました。
そんな時代に誕生した味味香。
当時、先代は日本料理の職人として数々の和食店、有名料亭を経て料理長として活躍していました。
その先代が知人から「京都木屋町に良い場所があるので何かしないか?」と誘われたのが味味香の始まりです。
天才肌の先代による“うどん出汁”は、高度成長期の京・木屋町の酔客を虜にして大盛況致しました。
その先代から縁あって引き継いだ現在の二代目は、
渡仏してフランス料理を学んだ経験を活かし、レシピもない先代の出汁作りを習得し、
そしてカレーうどんに合う出汁作りを心がけ、試行錯誤で現在に至ります。
現在も尚、昆布の質や量に鰹節の配合、味醂や醤油、塩のバランスを考えて、
自分自身が今、一番美味しいと思う味味香の出汁作りに励んでおります。
また、祇園へ移転後は国内だけでなく
海外の方々にも味味香の“京のカレーうどん”を召し上がっていただく為に日々精進しております。
京料理など全ての基本は”だし”にあります。そんな京都で生まれた”カレーうどん”だしが命。昆布と鰹節の旨味を最大限に引き出した”旨味だし”。長年京の料亭で腕を磨いた初代が木屋町にて京のおうどんを完成。味味香は行列のできる夜の木屋町の顔となる。